J. Oral. Biosciに総説が掲載されました

歯科基礎医学会の機関誌であるJournal of Oral Biosciencesにアクセプトされ、オンラインで掲載されています。
味覚受容機構を使った生体反応は、1)栄養摂取および2)生体防御の二つに分けられることを述べております。生体防御反応については、現在世界中で盛んに研究がされていますが、味覚受容機構を持っているTuft細胞がその一部を担っていることが興味深いです。”動物が食べない苦いものをヒトが何故食べるのか”についても、現在の我々の考えを述べております。

さらに、最近我々が発表したサルの味蕾オルガノイド(下記写真)についても紹介しております。これまで味覚の研究はげっ歯類を使うことが多かったのですが、霊長類とげっ歯類とでは味覚受容対の数や特異性が異なります。ですから、ヒトの味覚を研究するにはどうしてもヒトあるいはヒトに近い動物モデルが必要です。そこで我々はサルの味蕾オルガノイドを作製し、うま味、甘味、苦味への反応を調べています。この総説では一例として、うま味の特徴である相乗効果がサル味蕾オルガノイドでも再現できることを示しています。

サル味蕾オルガノイド(緑はPLCb2陽性味細胞、赤色の細胞は増殖中の細胞)